くびれと運動
昨日のAIR-G brilliant days Fではくびれと運動のお話をしました。
女性の多くはくびれをキープしたい、あるいは取り戻したいと思っているかもしれません。
閉経後の女性の中で、BMI値は正常でも、ウエストが88cm以上ある場合は、内臓脂肪が多く、心臓や血管の病気による死亡率やがんによる死亡率が高くなることがわかっています。
いわゆる「中心性肥満」と呼ばれる体型のことをさします。
肥満の指標は、BMI値や体脂肪率などが思いうかぶかもしれませんが、最近カナダの研究で、ウエストとヒップの比率がもっとも総死亡率との関係が深いということがわかりました。
女性はウエストヒップ比率が0.85を超えると肥満と判断されます。
やっぱりくびれがとても重要なのですね。
WHOは健康的なBMIの値を18.5から24.5と規定しています。
しかし同じBMIであっても体組成といって、身体の構成成分を3要素にわけた割合は個々に異なります。
体組成は体脂肪、骨、除脂肪軟部組織にわけられます。
健康寿命を延ばすためには、筋肉と骨がしっかりしていることが求められます。
最近の体重計は高機能で、身長を入力しておくと、体重測定と同時に、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量そして身体年齢など、さまざまなデータを数値化して示してくれる体組成計としての機能が備えたものが多くあります。
私が日々使っている体重計も、いくつかの数値を自動で出してくれます。
一喜一憂することはありませんが、毎日必ず測定することが、健康維持につながると思います。
健康な身体を維持するためには、運動が必要です。
運動の習慣は、ほとんどのがんや生活習慣病の予防につながることがわかっています。
でもそれがどの程度でどれくらいの効果があるのかは、詳しくわかっていませんでした。
今回、京都大学と米国カリフォルニア大学の10年間の追跡を行った共同研究により、1日の目標歩数8000歩、それを週1,2日達成するだけでも、効果があることがわかったそうです。
週に1,2日8000歩を達成できた人は、1日もできなかった人に比べ、死亡リスクが14.9%もさがり、さらに3日以上達成できた人は16.5%も差があったそうです。
歩数が多く、達成日数が多いほど死亡率は低下しました。
とくに心臓や血管の病気による死亡に対してはっきりとした相関がみられたそうです。
歩く目的ではありませんが、私自身の歩数をみてみると、自宅兼クリニックなので通勤はありませんが、5000歩ほどカウントされています。
買い物や軽い散歩をすると、8000歩達成はさほど高い目標ではないでしょう。
今はスマートフォンや腕時計で歩数をカウントできるので、皆さんも何か身に着けて歩数をチェックしてみてはいかがでしょうか?
Akiko