あなたのダイエット、正しい?
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、ダイエットのお話をしました。
肌の露出が多くなる夏に向けて、ダイエットに励む女性が増えてくる季節でもあります。
ダイエットにより便通に影響が出てしまい、おしりのトラブルを招いて来院される方は珍しくありません。
札幌フィメールクリニックの女性肛門外科外来では、ダイエット目的にいろいろなサプリメントや漢方を服用している方のお話を聞くことが度々あります。
患者さんに身長体重をお聞きしていませんので正確ではありませんが、BMI25以上の過体重に相当する方はあまりいないように見受けられます。
ダイエットサプリメントやダイエット漢方などでチャレンジしている方が多いのですが、成分が明らかにされていないものを飲んでいる方もいます。
ダイエットに効果的という謳い文句で、ちまたで話題の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)という漢方薬があります。
この漢方薬は医療用の製剤があり、医療機関から処方されることも多い薬ですが、薬局で購入することができます。
防風通聖散の効能効果は、皮下脂肪が多く便秘がちな方で、むくみや高血圧に伴うのぼせ・肩こりなどです。
ダイオウという下剤成分が含まれていますので、便通が通常の方や軟便傾向の方は下痢をしてしまいます。
また体力が低下している方にはおすすめできません。
また、この漢方を服用するだけで肥満症が解消されることは難しいでしょう。
下剤をダイエット目的に服用している方もいます。
下痢をすることで一時的に体重が減るようにみえるだけです。
また毎日数回摂取している食べ物がありますので、下剤だけで胃から大腸までが空になることもありません。
そして飲むだけ、食べるだけでやせるというものは存在しないと言って過言ではありません。
また一つの食材やドリンクだけで過ごすことも、ビタミンやミネラルなどの不足から、お肌トラブルを起こしかねません。
水を飲んでも太る、と感じる方もいらっしゃいますが、今一度生活を見直してみましょう。
間食が多くありませんか?
糖質ばかり摂っていませんか?
定期的に運動をしていますか?
飲酒量が多くありませんか?
おなか周りが大きくなっていませんか?
毎日の食事を簡単にメモに書き留めても良いかもしれません。
食事をコントロールするときも、食事の回数や食事量を減らすことよりも、内容を見直しましょう。
たんぱく質をしっかりとり、糖質を少し制限しましょう。
ビタミンもとりましょう。発酵食品などが苦手でなれば、腸内環境の改善に効果的です。
減量したいときには運動は欠かせません。同じ体重でも筋肉量が多いほうが、引き締まったナイスボディにみえます。
運動で筋肉を使った後は、たんぱく質をしっかり摂ることで、筋肉がつきます。
体重の増減だけに注目せず、体脂肪を減らし、筋肉量を増やすことに目標を切り替えると良いでしょう。
とはいえ、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがダイエット成功の決め手なのは間違いありません。
人生100年時代ですので、丈夫な骨と筋肉量を維持して、生活習慣病の予防に努めましょう。
Akiko