注入軟膏の使用方法
札幌フィメールクリニックでは、痔の診断を受けた患者さんの殆どに痔の外用薬を処方します。
外用薬は坐剤を希望される患者さん以外は、肛門内と肛門外のどちらにでも使用できる軟膏を処方します。
注入軟膏は坐剤よりも先端が細くソフトな容器で、坐剤のように溶ける心配がないので、外出先でも持ち運びしやすさがあります。
また薬剤が軟膏状やクリーム状なので、素早く患部に浸透し効果を発揮します。
札幌フィメールクリニックは院内処方なので、初診の方にはお薬の使用方法を説明しています。
札幌フィメールクリニックは今年の10月でクリニックを開業してから10年を迎えます。
かれこれ痔の診断を受けた患者さんは、2万人近くとなるでしょうか?
長年お尻の不調がありながらも、市販薬も含め一度も注入軟膏を使用したことがない方が、圧倒的に多いと感じます。
受診することに抵抗感があり、機会を持てなかったというが患者さんと関わる事で知りました。
患者さんの中には、過去に注入軟膏を使用したことはあるが、上手に挿入できず止めてしまった方や、挿入方法が分からなかったという方もおられます。
説明時に『自分にはできるか』「挿入するのに痛いのではないか』など不安な様子が伺われます。
正しく注入し充分な効果を期待したいので、比較的入れやすい方法をお伝えしますね。
1、キャップを外し挿入しやすいように、少し軟膏を出す。
2、トイレで行う場合は中腰になるか、しっかりしゃがんで肛門周囲に少し軟膏を塗る。
難しい場合は横向きに寝た姿勢や四つん這いになるなど自身が挿入しやすい体勢になる。
3、腫れている部分を避けて肛門内に、しっかり容器先端の細い部分が入るまで挿入し、軟膏を容器から押し出す・
排便後や入浴後に症状に合わせて、1日1~2回使用すると効果的です。
確実に使用できれば2~3週間ほどで効果が期待できます。
お尻の悩みは心身のストレスにも繋がりますので、お早めにご相談下さい。
Mami