換気の重要性

co2

昨日のAIR-G brilliant days Fでは、換気の重要性についてお話しました。 

皆さんは、室内の換気をいつもしていますか? 

最近の住宅は気密性が高いこともあり、シックハウス症候群の対策として、24時間換気システムが設置されています。

これは建築基準法に定められています。 

実際に、札幌フィメールクリニックの新築時には、建設業者さんから24時間換気を止めないように言われており、冬は外気の冷たい空気が直接入らないようにする、熱交換モードで使うことができます。 

自宅には熱交換モードはないので、風向きによって直接冷たい外の空気が入ってくるように感じ、つい止めてしまっていました。 

ところが最近自宅で、換気の重要性に気づく出来事がありました。 

夜間は寝室のドアを閉めて就寝していますが、ここ最近深夜に頭痛を感じ、深酒をしていないのに、肩こりのせいかなと思っていました。 

同じ時期から、部屋の温度や湿度をモニターして、アプリでチェックできる器械を寝室に設置したのですが、ある日換気を促すアラートが表示されたのです。 

その時の二酸化炭素の濃度は、2500ppmでした。 

二酸化炭素が1㎥に0.0001%含まれている場合に、1ppmと表示するそうです。 

大気中の空気の二酸化炭素濃度は380ppm前後。大都市では車の排気ガスの影響などで、500ppmくらいに上昇することもあるそうです。 

屋内は1000ppm以下が基準で、室内環境における二酸化炭素濃度について研究もされています。

多くの国で学生などを対象に、異なる二酸化炭素濃度の環境でのヒトの身体への影響の研究結果では、1000ppm以上で作業効率の低下をはじめ、身体の不調もみられたと報告されています。 

3000ppmを超えると集中力の低下、頭痛や眠気、倦怠感やめまいなどが徐々に現れるそうです。 

ヒトの体の細胞では代謝物として二酸化炭素が発生しており、これが血液を介して肺に送られ、身体の外に出されています。

外から吸い込んだ空気の二酸化炭素の濃度が高いと、血液が酸性に傾き、ゆっくりと呼吸性アシドーシスという状態に陥る可能性があります。

動脈血の二酸化炭素分圧が上がると、酸素がヘモグロビンから離れやすくなり、低酸素の状態がおこり、これが症状を引き起こす原因の一つだそうです。 

恐ろしい話をしましたが、気になる方はまず換気をしましょう。 

コロナ禍からタクシーや店舗などに、CO2モニターを目にするようになりましたので、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、計測してみたいという方は、家電量販店で購入できます。 

まだ寒い日もありますが、新鮮な空気を室内に取り込んで、快適に過ごしましょう。 

 

Akiko 

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