帯状疱疹ワクチンが定期接種に

今年4月から、帯状疱疹ワクチンが定期接種として行われるようになりました。
帯状疱疹は、子どものころに罹った水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。
水ぼうそうに罹ったときに免疫ができているのですが、年齢とともにその免疫が低下し、神経節に潜伏しているウイルスが活動的になり発症するのが帯状疱疹です。
帯状疱疹は50歳を超えると発症しやすくなり、年齢とともに増加し、さらに帯状疱疹後神経痛も、加齢とともに頻度が高くなると言われています。
帯状疱疹は、多くの方は胸から背中の肋骨にそって痛みが出て、水ぶくれや発疹がでますが、顔や腕、足、臀部など、いろいろな部位に起こります。
札幌フィメールクリニックでも、胸の下から脇にかけての痛みで来院された方や、おしりのぴりぴりした痛みで受診された方が、帯状疱疹を発症している場合があります。
治療が遅れると、治るまで長くかかることがありますし、帯状疱疹後の神経痛が残る場合があるので、早期診断・早期治療が重要です。
今回から定期接種の対象となる方は、
①今年度内に65歳になる方
②60~64歳でHIV感染による免疫の機能が障害し、日常生活がほとんど不可能な方
です。
また今後5年間は年度内に70から100歳の5歳刻みの年齢になる方も、対象です。
また、ワクチンは2種類ありますが、シングリックスという名前のワクチンが、より高い効果が期待できます。
シングリックスの接種回数は2回で、初回接種から2か月後に2回目を受けます。
6か月以内に2回目を受ける必要があります。
対象者で接種を希望される方は、市町村のホームページで実施医療機関を確認してくださいね。
Akiko