睡眠について その1

sleep1

今日のAIR-G brilliant days Fでは、睡眠についてお話しました。 

 

ヒトは起きているときに、たくさんの刺激を受け、学び、仕事運動などの活動を行っています

私たちの脳は、これらの情報を記憶し、いらない情報を整理するなどを、寝ている間に行うというしくみを持っています。 

 

睡眠中は、脳の老廃物で、アルツハイマー病の原因でもあるアミロイドβという物質を、脳脊髄液へ流すことも行っています。 

 

さらに夕方から分泌されはじめ、睡眠を促すメラトニンは、免疫力を高め、抗酸化作用によるアンチエイジング効果もあり、寝ているだけでたくさんの良いことがあるのです。 

 

また寝入りばなには、成長ホルモンが分泌されます。

成長期はこの成長ホルモンの分泌が重要ですから、早く寝るようにと促すことは意味があります。 

 

睡眠については多くの研究がされており、2017年には睡眠の研究者がノーベル生理学医学賞を受賞したことを記憶している方もいらっしゃると思います。

3人のアメリカ人科学者が受賞しましたが、彼らによって、睡眠と覚醒のリズムをコントロールするメカニズムが解明されたのです。 

 

発見されたのは時計遺伝子です。 

体内時計という言葉はみなさん聞いたことがありますよね。

生体リズムとか概日リズムといって、24時間から25時間を周期としたリズムを作り出すものです。 

睡眠もこの体内時計が重要な役割を担っており、体内時計が異常を起こすと、睡眠障害や病気につながります。 

 

朝起きて、眼の網膜にある神経細胞が太陽の光を感じると、視交叉上核という場所に伝えられ、体内時計はリセットされます。

起床時にはカーテンを開けて、眩しいくらいの朝日を浴びることが大切です。

1日中暗がりにいると、体内時計は狂ってしまいますし、徹夜で過ごしても朝日を浴びることで、だるさを感じつつも活動できてしまうのです。 

また体内時計のリセットとともに、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられるのですが、この時15時間後くらいに分泌が始まるようにセットされます。

朝6時に起きると夜9時くらいには眠気が出てくるのは、自然な現象なのです。 

 

このように、体内に組み込まれた時計と光と睡眠、覚醒は非常に密接につながっていますが、では、よりより睡眠のために、私たちができる工夫はどんなものがあるのかを、次の出演でお話する予定です。 

 

Akiko 

 

ページ上部へ戻る