旅行と便秘
今年のゴールデンウィークは、コロナウイルス感染による3年ぶりの行動制限なしの連休でした。
お休みが10連休だったという方もおられるとか。
この連休で我慢していた旅行や帰省にも、やっと叶えらることができたのではないでしょうか?
ただ旅行をきっかけに便秘を引き起こすことがあります。
札幌フィメールクリニックに受診される患者さんにも、普段は快便なのに旅行に出かけて便秘になったとの相談も多いです。
患者さんの中には、便が直腸で堆積し肛門付近でカチカチに硬くなった便を自力では出せず、浣腸処置することもあります。
何故旅行先で便秘になってしまうかの要因として考えられることは
1、環境の変化によるストレス
いつもの生活と違い時間を気にせずに食べ歩いたり、歩き回って疲れたり、慣れない寝具で眠れなかったりで知らず知らずのうちにストレスが溜まり、腸の動きが悪くなる。
2、水分不足
観光に夢中になり、ついつい水分補給を忘れてしまう。
3、偏った食事
栄養バランスを考えずに、自分の食べたい物を食する傾向となり食物繊維の摂取量が減ってしまう。
4、便意の我慢
便意があっても我慢してしまい、トイレに行くタイミングを逃す。
などが挙げられます。
解消法としては、仰向けに寝て「の」の字を書くようにお腹のマッサージをしたり、移動中でもこまめな水分補給や食物繊維豊富な食材を選んだり乳製品を摂取するなど、少しの気遣いで便秘を回避できるかもしれません。
あるいは旅行中だけでも、お守り替わりに整腸剤や下剤を携帯するのも良いでしょう。
これから良い季節が訪れます。
旅行を予定している方は、コロナウイルス感染防止に加え便秘にも気を付けましょう。
Mami