腸から身体を元気に
皆さま、あけましておめでとうございます。
今年も札幌フィメールクリニックは、多くの女性の力になれるよう、診療を続けてまいりたいと思います。
年末に告知させていただきましたが、12/30にAIR-Gに出演しました。
腸から身体を元気にという内容でお話をしました。
腸活や腸内細菌の話題は、注目され続けていますね。
腸内細菌が身体に与える影響については、非常に研究が盛んにおこなわれている分野で、病気のあらたな治療法の発見につながる期待もあり、医学の分野ではたいへん注目されています。
糖尿病やリウマチ、がん、パーキンソン病、メタボリックシンドローム、肥満、アレルギー性疾患など、さまざまな病気との関連が研究されています。
腸は私たちの健康の維持のために、常に外敵の侵入に備え、陰ながら活躍する存在です。
その腸内の環境を整えるためには、腸内細菌のエサである食物繊維をしっかりとることが大切です。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
便をやわらかく滑らかにするのは水溶性で、便のかさを増やすためには不溶性の食物繊維をとることが効果的です。
パウダー状で溶かして飲むタイプの食物繊維は、水溶性食物繊維です。
食物繊維なら何でも良いというわけではなく、便秘の方が不溶性食物繊維ばかりとると、便はさらに硬くなってしまいますので、この違いはぜひ知っておいてもらいたい知識です。
いつも年明け早々は、便通の異常からおしりの症状が出てつらいと来院する患者さんがたくさんいます。
慢性的な便秘や下痢だけではなく、一時的な不調でも、改善したほうが良い状態の場合は、整腸剤を処方しています。
ビフィズス菌製剤であるビオフェルミンや酪酸菌製剤であるミヤBMを主に処方しているのですが、便秘や下痢の状態をやさしく改善してくれる良い薬です。
一般用に販売もされています。
整腸剤は、人により合うものとそうでないものがあり、一部の人には、思うような効果が出ない場合もありますが、お腹の調子を整えたいという方は、まず始めに試してみると良いと思います。
これらの薬は1錠あたりにたくさんの菌を含んでいますが、胃酸に弱いため、かならず食後に服用することが大切ですので、用法を守って服用してください。
今年も元気に過ごしましょう。
Akiko