酸化ストレス

sanka

昨日のAIR-G brilliant days Fでは、酸化ストレスのことをお話しました 

番組出演150回目の放送でコレステロールのお話をしたところ、放送を聴いてくれたリスナーさんから、クリニックのFacebookにコメントをいただきました。

「聴いてためになりました、さらに酸化ストレスについての話題を楽しみにしています」という内容で、具体的な感想をいただき嬉しく思いました。 

どのような話題だったかというと、 

悪玉とよばれるLDLコレステロールは、脳の脂質の4分の1を占めるため、脳機能にとってはとても重要であること。 

そのLDLコレステロールが高いだけではそれほど悪いことは起こらないのですが、活性酸素の影響でコレステロールが酸化することで、悪玉に変化してしまうというお話でした。 

ヒトの体は、酸素を利用して活動を維持していますが、その結果活性酸素というものが発生します。 

活性酸素は強い殺菌作用をもち、体内で重要な役割がありますが、たまりすぎると 

体に不利益をもたらします。 

酸化ストレスというのは簡単にいうと、この活性酸素が溜まりすぎてしまう状態のことです。 

体内で活性酸素が発生しても、抗酸化酵素と抗酸化物質によりほとんどは消去されますが、ストレスや加齢により、抗酸化のはたらきが衰えていき、バランスが崩れると酸化が亢進します。 

活性酸素はDNAや脂質、たんぱく質、酵素などと反応することで、DNA変異、脂質の過剰な酸化、たんぱく質の変性、酵素活性の低下などを起こします。

その影響で、がんの発生や老化の促進、生活習慣病の要因となることがわかってきました。 

女性にとっては、老化がすすみやすくなるなんて由々しきことです。 

この酸化ストレスの状態に陥らないようにするのに、現在は効果的な薬があるわけではありません。 

抗酸化サプリメントというものが販売されているようですが、運動、睡眠、食事といった基本的なことを持続することが大切です。 

運動はほとんどのがんと生活習慣病の予防に効果があることがわかっていますし、筋肉量を保つことは、長寿の社会で自立して生活しつづけることにつながります。 

また、心や身体のストレスを解消する、それぞれに合った方法をみつけると良いと思います。 

そしてなんといっても、身体の異常のサインをはやくに見つけるために、年に1回、健康診断とがん検診を受けてほしいと思います。 

 

Akiko 

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