便が出やすい姿勢
便意があり軽く息むだけで苦労なく便がスルっと出る方は、排便に対する悩みはないと思います。
しかし、便意があり腹圧をかけ肛門付近まで便がきているのに、出にくさを感じている方がおられます。
出にくさを感じている方は、どのような体勢で便座に座っていますか?
便が出しやすい姿勢は、昔の和式トイレです。
排便にはしゃがんだ体勢が理想です。
しゃがむと前かがみになりますが、これが最も適した姿勢です。
その理由は、前かがみになることで直腸と肛門がまっすぐになることで便が出やすくなるためです。
でも現代は洋式トイレが大半です。
洋式トイレでの便を出しやすくする姿勢は、肘を太ももにつけて前傾姿勢になり、かかとを上げてみて下さい。
皆さんもご存知のフランスの彫刻家ロダンの『考える人』のポーズが排便しやすい姿勢だそうです。
かかとを上げるとバランスが取りにくい場合は、15cm位の高さの踏み台などに足を乗せてみて下さい。
肛門が膝より低い位置になるとよいでしょう。
更に体を左右にひねりながら息むと良いみたいですよ。
でも便が出るまで長くトイレに座っていてはダメですよ。
便意があってトイレに入り、5分待っても排便がなければトイレから出るようにして下さい。
いきみすぎや長時間かけての排便はお尻に負担がかかり、いぼ痔や切れ痔の原因にもなりますよ。
気持ちよく排便できるには、規則正しい生活を送ることが大切です。
決まった時間に起床し、良い便を作るための食事内容や適度な運動を行うことで、腸の運動も活発になる期待があります。
そして便意があれば我慢せずにトイレに入りましょう。
しかしどんなに規則正しい生活を送っても、排便困難な方はいらっしゃいます。
そのような方は薬の助けも必要かと思いますので、自己判断で薬を選ばずに医療機関へご相談下さい。
Mami