腸を整えて過ごしましょう

choukatsu

昨日のAIR-G brilliant days Fでは、腸のお話をしました。 

腸活という言葉が定着し、現在も多くの雑誌で特集が組まれ、関連本の出版も続いているようです。 

腸の働きは、健康を保つために大変重要で、消化吸収はもちろん、免疫もつかさどり、感染や炎症の防御機能、そしてビタミンや脂肪酸の合成も行っています。 

腸内細菌が身体に与える影響については、研究がたいへん盛んにおこなわれている分野で、病気のあらたな治療法の発見につながる期待もあり、医学の分野ではたいへん注目されています。 

糖尿病やリウマチ、がん、パーキンソン病、メタボリックシンドローム、肥満、アレルギー性疾患など、さまざまな病気との関連が研究されています。 

特定の病気の人の腸内細菌の種類や割合について、極端に少なくなっている細菌があるのかなどについて調べられ、腸内細菌の構成を調整することで病態がよくなるかなど、治療法につながることを目指しています。 

腸は私たちの健康の維持のために、常に外敵の侵入に備え、陰ながら活躍する存在です。

その腸内の環境を整えるためには、腸内細菌のエサである食物繊維をしっかりとることが大切です。 

以前、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維についてお話をしたことがありますね。

便をやわらかく滑らかにするのは水溶性で、便のかさを増やすためには不溶性の食物繊維をとることが効果的です。

便秘の方が不溶性食物繊維ばかりとると、便はさらに硬くなってしまいますので、この違いについてはぜひ知っておいてもらいたい知識です。 

寒くなってお鍋料理がおいしい季節ですね。

毎年たくさんのお鍋用スープが販売されて、選ぶのに困るほどです。 

野菜の高騰もたびたびニュースに取り上げられていますが、やわらかくなるまで火を通した野菜をたっぷりとれるお鍋料理は、おなかにも良いですし、小鍋で一人分作ることも難しくないと思いますので、ぜひ取り入れてほしいですね。 

これからクリスマス、年末年始と、普段食べないごちそうが並び、ついつい過食ぎみになりますし、またお酒もはかどります。

そして起床や就寝時間もいつもとはずいぶん乱れてしまいますね。

こうしたことで、腸の活動も影響を受けてしまい、下痢や便秘など便通異常につながりやすくなります。 

いつも年明け早々は、便通の異常からおしりの症状が出てつらいと来院する患者さんがたくさんいます。 

慢性的な便秘や下痢だけではなく、一時的な不調でも、改善したほうが良い状態の場合もあります。 

札幌フィメールクリニックでは、多くの患者さんに整腸剤を処方しています。

ビフィズス菌製剤であるビオフェルミンや酪酸菌製剤であるミヤBMを主に処方しているのですが、便秘や下痢の状態をやさしく改善してくれる良い薬です。

一般用に販売もされています。

人によって合う合わないがありますが、医療機関がお休みの期間は購入して試してみてもよいと思います。 

 

Akiko 

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