肛門がん

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肛門にもがんが出来ることをご存じでしょうか? 

肛門がんは、お尻の出口から直腸に向かう3~4㎝の肛門管という部分に発生する悪性腫瘍で、肛門の皮膚にがんが広がることもあります。

肛門がんに罹患する方の数は非常に少ないです。

日本では女性に多いと報告されています。 

主な症状は、排便時の違和感、肛門部に硬いできものが触れる、腫れ、痛み、出血、血便などですが、無症状の場合もあります。

痛みや出血の症状の場合は、多くの方は痔だと思ってしまい、受診の遅れにつながることがあります。 

リスク因子としてはヒトパピローマウイルス(HPV)感染が関与していると考えられています。

HPV感染は性感染症のひとつです。

とくに免疫力が低下していたりすると、HPV感染による肛門癌のリスクも高まることが挙げられます。 

その他に喫煙もリスク因子として挙げられます。 

診断には肛門部位の診察です。

肛門から直腸下部を指診することでで腫瘍があるかどうかを確認します。 

肛門外科であれば直腸肛門鏡検査で肛門管の内側を観察できます。

腫瘍の疑いがあれば、大腸内視鏡検査で大腸から直腸の異常があるかどうかを確認します。

異常があれば組織を採る検査をします。 

また、長年放置されてきた痔ろうから発生するがんもあります。 

肛門部そのものから発生するがんは珍しいのですが、痔だと思い込んで放置することは極めて危険です。

これまで痔の症状で札幌フィメールクリニックを受診され、肛門がんの診断がついた患者さんもおられます。 

自己判断せずに、お尻の違和感や症状の改善が見られない場合は躊躇せずに受診してください。

また定期的に大腸がん検診である便潜血検査も受けましょう。 

 

Mami 

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