おトイレでのこと

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昨日のAIR-G brilliant days F では、おトイレでのこと、というテーマでお話しました。 

 

トイレでの体験は、個室であり、多くの方は、お通じについて他人と情報交換する機会はほとんどないと思います

ご家庭によっては、お通じやおなかの調子について話すこともありますが、物心ついてひとりでおしりを拭けるようになると、親でも様子がわからなくなるのは当然のことです 

そんな密室の中でのことは、すべて「自分としては普通のこと」になってしまいがちでご自身では気にとめないことでも、実はおしりのトラブルということがあります。 

 

例えば、便の硬さがその一つです。 

自分の便の性状を、硬いと思うか軟らかいと思うか、普通と思うかは、それぞれがもつ普通の基準よって、大きく変わってしまうものです。 

クリニックでは、便の性状をスケール化して表現する「ブリストルスケール」を用いて、患者さんの現状把握につとめています 

このスケールは、形や硬さを7段階で評価しています。

お子さんでもわかりますので便利なスケールですが、ご自身で便をチェックする習慣がない人もたくさんいますので、まずは、気にしてチェックしてみましょう、というところから始めることもあります。 

 

次によくあるのは、排便時の痛みや出血の症状です。 

頻繁に痛みや少量の出血があり、多少のことは当たり前になってしまうケースです。

切れ痔やいぼ痔の症状を繰り返している可能性があります。 

 

さらに、症状があるのに放置しているケースも。 

長年痔があると思い、出血しても市販の薬などで経過をみている方もいます。

 

出血するのが当たり前になってしまうのです。

出血の原因は大腸がんである可能性もあります。 

 

理想的なお通じであれば、おトイレのなかで痛いことも血が出ることもないのです。

症状に対して鈍感にならず、ぜひ肛門外科を受診してください。 

 

Akiko 

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