夏に向けて腸活
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、腸活のお話をしました。
腸活はもうすっかり定着した健康ワードですね。
現在もとても注目されているのか、腸活を特集した雑誌も、まだまだ多く出版されています。
腸活とは、腸内環境を良い状態にすることを目指しましょう、という活動です。
腸内環境とは腸内フローラと同じ意味です。
腸の内側をびっしりと覆う腸内細菌のことを指します。
腸内環境を整えて、はたらきを良くすることが、健康と美容につながります。
消化吸収が良くなるのはもちろん、腸には免疫をつかさどる細胞の6割が存在しているといわれており、ホルモンの分泌にも関与しています。
セロトニンという睡眠に関わるホルモンのほとんどを、腸が作っていることも健康への関与が期待できる部分です。
腸内環境を整えることで、まずは便通がよくなります。
すっきりとした排便につながりやすくなります。
医療機関でも、便秘の治療に乳酸菌や酪酸菌の製剤が使われています。
腸内環境を良好に保つことで、免疫能が高まり、風邪をひきにくい、アレルギーをおこしにくいなどの効果も期待できます。
腸内細菌は1000種類100兆個ともいわれており、ひとりひとりまったく違います
ヒトは生まれてから5歳くらいまでに腸内細菌の構成がきまると言われています。
抗生物質など多用すると、その構成にも悪影響を与えてしまうこともあります。
腸内細菌の中で、乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌の代表格です。
乳酸菌は、主に小腸で活躍しています。
糖をつかって乳酸を作っており、悪玉菌の繁殖を抑え、腸内細菌のバランスを保つ役割を担っています。
種類はたくさんあり、発酵食品や自然界にも棲んでいます。
一方、ビフィズス菌は人や動物の腸内に存在して、乳酸のほかに酢酸を発生するのが、特徴です。
赤ちゃんのおなかはビフィズス菌がいっぱいで、赤ちゃんのうんちは少しすっぱいにおいがしますよね。
善玉菌は、乳酸や酢酸を作ることで腸内のpHを下げて、悪玉菌の活動を抑え、腸内フローラを良い状態に保つことがわかっています
便秘の人ではビフィズス菌の数が低下していることが多く、ビフィズス菌の服用だけでも、便秘が改善する方がたくさんいます。
ただし、服用をやめると1か月ほどで2/3ほどが便秘に戻ってしまうという結果も出ているそうです。
腸内環境を整えるには、バランスの良い食事:腸内細菌のエサになる食物繊維をとること、質の良い睡眠、ストレスの解消が効果的です。
乳酸菌はオリゴ糖をエサとして好みますので、オリゴ糖を含む大豆、玉ねぎ、ねぎごぼう、アスパラ、バナナなどがあげられます。
乳酸菌を摂るなら、夕食後21時くらいまでにヨーグルトを食べるのも良いです。腸内細菌は22時から翌2時ころに活発になるからです
今年は昨年並みかそれ以上に暑い夏がやってくると予想されています。
消化はもちろん免疫能や睡眠にも良い効果が期待できる腸活で、腸暑い夏を乗り切りたいですね。
Akiko