大腸ポリープ

札幌フィメールクリニックでは、毎日のように大腸内視鏡検査を行っています。
当クリニックには便通異常、便潜血陽性、血便、下血などの症状で受診される患者さんが多く、大腸内視鏡検査で診断をつける必要があるからです。
数多く検査に立ち会っていると、大腸にポリープが出来ている患者さんが、予想以上に多いと感じます。
大腸ポリープとは、「イボ」のような突出している隆起性の病変です。
おわん型のような形もあれば、キノコのような形もあり、大きさも数㎜程度のものから数㎝まであります。
大腸ポリープの種類には、非腫瘍性のものと腫瘍性のものがあります。
非腫瘍性のものは炎症性ポリープと過形成性ポリープと言われるものです。
腫瘍性のものの殆どは腺腫と呼ばれるもので、この腺腫を放っておくとがんが発生することがあり、そのまま放置するとポリープ全体が癌に置き換わってしまいます。
なかには良性ポリープの形を作ることなく、最初から癌として発生するものもあります。
大腸ポリープができる要因としては、加齢に伴う変化、高カロリー摂取及び肥満、運動不足、飲酒や喫煙などが挙げられます。
大腸ポリープは、大きさや形状にもよりますが、大腸内視鏡検査で切除することができるものが多くあります。
札幌フィメールクリニックでも、切除する必要のあるポリープが見つかった場合、形状にもよりますが、10㎜以下のものは検査当日にその場で切除する事もあります。
熱を使わないコールドポリペクトミーという切除方法で、術後に腸に穴があく合併症が少ないとされる安全な方法で行っています。
10㎜以上の大きなポリープは、術後の出血も考えられるため、当クリニックでは切除せずに、病床を持つ医療機関へご紹介しています。
切除したポリープを病理学的に調べた結果、その一部が癌であったという方も、少数ですが確かにおられます。
どの患者様も、検査をして本当に良かったと思われることは言うまでもありません。
自分の大腸は自分で守るしかありません。
40歳を過ぎたら定期的に大腸がん検診を受けることをお勧めします。
札幌フィメールクリニックをはじめ、人間ドックなどで大腸内視鏡検査を受けられる施設はたくさんあります。
時間が取れないという方も、まずは便潜血検査から受けましょう。
Mami