あなたは高濃度?

dense

デンスブレスト、また高濃度乳腺という言葉を聞いたことはありますか? 

 

乳がん検診における検査方法として、マンモグラフィ検査はその効果が実証されています。

現在の乳がん検診の基本はマンモグラフィ検査です。 

 

乳房は、皮膚、脂肪組織そして乳腺組織から成り立っていますが、乳腺組織の密度が高い場合は、高濃度乳腺として描出されます。 

年齢が若く乳腺が豊富ですので、高濃度の確率が高くなります。

年齢とともに、乳腺の量は徐々に減っていく傾向にあります。

また脂肪の量が少ない方は高濃度に描出されますので、年齢とBMIは高濃度乳腺かどうかに影響を与えます。

ただし、閉経を迎える50歳前後過ぎても、高濃度乳腺の女性が多いのが、日本人女性の特徴です。 

 

乳腺組織は、マンモグラフィの画像に白く写りますが、ほとんどの腫瘍も白く描出されます。

乳腺も腫瘍も白いので、乳腺の密度が高い場合は、乳腺と腫瘍が重なってしまうと腫瘍が見つけにくいという難点があります。

この難点を解消するのが、超音波検査です。

高濃度乳腺の中にある腫瘍を、ひろいあげることができます。 

 

札幌フィメールクリニックでは、乳腺密度についても受診者の方にお伝えし、次回の検診の際に超音波検査も受けたほうが良いかどうかについて、アドバイスしています。 

 

高濃度乳腺は、実は乳がんのリスクでもあります。 

住民検診でも、超音波検査の併用が徐々に導入されていますので、ご自身の乳腺の状態も知って、今後の検診の方法を選んでいただきたいと思います。 

 

Akiko 

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