乳がん検診を受けやすく

excuses

昨日のAIR-G brilliantdays Fでは、乳がん検診のことをお話しました。 

札幌フィメールクリニックは開院から10年目となりました。 

開院以来、毎日乳がん検診を行ってきました。

何年たっても感じるのは、初めての方の多くはとても緊張されていることです。

その緊張を感じるたびに、思い立って勇気を出して検診に来てくれたことを、嬉しく思っています。 

札幌フィメールクリニックを開院した目的のひとつは、乳がん検診を受けることを誰もが当たり前と思うような社会を願ってのことです。 

自治体の実施する乳がん検診は、市町村により料金は異なるものの、2000円程度で受けられるにもかかわらず、なかなか乳がん検診受診率があがりません。 

恥ずかしい、マンモグラフィ検査が痛い、病気でもないのに平日に休めないなど、理由はいろいろあるようです。 

そこで、その理由のもとをひとつずつ解消して、乳がん検診を受けやすくしたいというコンセプトで、札幌フィメールクリニックスタイルの乳がん検診を考えました。 

まずは、恥ずかしさが少しでも解消されるよう、スタッフは全員女性とし、着替えはおひとりずつご案内し、更衣室はカギを掛けて使っていただけるようにしました。 

また検診着も厚みのあるものを用意し、むねが透けて見えてしまうことがないようにしました。 

マンモグラフィ検査では、精度の高い診断のために乳房をなるべく平たくのばして撮影を受けていただく必要がありますが、富士フィルム社製のマンモグラフィ撮影装置の特殊な圧迫版を使用することで、圧迫する圧を分散して痛みを軽減する工夫をしています。

まったく痛みがなくなるわけではありませんが、他の施設で受けたときよりも痛みが軽いとの感想をいただくことがあります。 

撮影の際も、検査室に入っていきなりガウンを脱いでくださいというようなことはなく、お話を伺い検査の手順を説明してから行っています。 

また仕事や家事、育児、介護などに忙しい現代女性が、乳がん検診を受ける機会を持ちやすいよう、月曜から土曜日までの診療日はもちろん、火曜日は午後5時から8時までの夜間診療を行うことで、仕事帰りなどでも検診がうけられるようにしました。 

さらに年に3回、日曜日にも診療しています。

日曜乳がん検診と名付けていますが、母の日、7月、ジャパンマンモグラフィサンデーである10月の第3日曜日に行っています。

今年は5/12、7/7、10/20の予定です。 

他にも、土曜日の午後や祝日に臨時診療日をもうけて、なるべく受診の機会が増えるように工夫しています。 

皆さんから聞いた意見で、こうだったら行けるのにを実現することで、乳がん検診を受けることが、誰にとっても当たり前のことになってほしいと思います。 

今後も札幌フィメールクリニックは女性が安心して受けられる乳がん検診を行っていきますので、ためらってどうしても受けられなかった方、今年こそ機会を作ってほしいと思います。 

 

Akiko 

 

ページ上部へ戻る