あなたは高濃度乳腺?

昨日のAIR-G’ ふふふ では、高濃度乳腺のお話をしました。
デンスブレスト、また高濃度乳腺という言葉を聞いたことはありますか?
高濃度かどうかによって、最適な乳房の検査方法が変わります。
写真のように、背景(液体)の濃度が違うだけで、腫瘤(ピンポン玉)の見え方がまったく違ってきます。
乳腺にもこのような現象がおこるのです。
乳がん検診で行われる画像診断は、マンモグラフィ検査と超音波検査です。
マンモグラフィ画像では、腫瘍や石灰化、ひきつれなどの構造の異常、そして左右差などがないかを判断し、5段階で評価します。
乳房は、皮膚、脂肪組織そして乳腺組織から成り立っていますが、乳腺組織の割合と密度が高い場合は、高濃度乳腺として描出されます。
実際の画像では、乳房の形と同じくらい広い範囲に、乳腺が白く映るのが高濃度乳腺です。
厳密には、濃度の高い部分が50%以上の場合に不均一高濃度で、80%以上の場合を極めて高濃度に分類します。
若い世代は乳腺が豊富ですので、高濃度の確率が高くなります。
年齢とともに、乳腺の量は徐々に減っていく傾向にあります。
また脂肪の量が少ない方は高濃度に描出されますので、年齢とBMIは高濃度乳腺かどうかに影響します。
ただし、閉経を迎える50歳前後を過ぎても、高濃度乳腺の女性が多いのが、日本人女性の特徴です。
乳腺組織は、マンモグラフィの画像に白く写りますが、ほとんどの腫瘍も白く描出されます。
乳腺も腫瘍も白いので、乳腺の密度が高い場合は、乳腺と腫瘍が重なってしまうと腫瘍を見つけにくいという難点があります。
この難点を解消するのが、超音波検査です。高濃度乳腺の中にある腫瘍を、ひろいあげることができます。
日本国内で40歳代の女性を対象に、J-STARTという試験が行われました。
乳がん検診の際にマンモグラフィ検査単独と、マンモグラフィ検査に超音波検査も追加した場合の比較試験で、超音波検査を追加したグループで、ステージⅡ以上の乳がんのリスクを17%低下させることがわかりました。
超音波検診の併用の乳がん検診は徐々に導入されていますが、超音波検査の担い手不足もあります。
まずは、ご自身の乳腺の状態を知っていただき、適切な検診方法を選んでいただきたいと思います。
札幌フィメールクリニックでは、乳がん検診の際に、乳房の状態を説明し、今後受けていただきたい検診方法についてアドバイスしています。
みなさんこれからも、1年に1回の乳がん検診と、毎月のセルフチェックを忘れず行ってくださいね。
Akiko
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